カナダ旅行記 day 6 part2

さっっっっっっっむ

なんとなんと、続きを書くモチベーションが出ない間に2024年になってしまった。でも、まだちゃんと覚えているので、続きを書いていこうと思う。

もともと、ブログのエントリー日付を旅行当日の日付と合わせていたんだけど、12月31日に2023年の振り返り記事を書いてしまったので、それより前の記事を作るとちょっとあれなことになるかもしれないので、実際に書いている日付にしようと思う。

9月21日の旅行記が、バンクーバーでの出来事を書いた時点で終わっているのだが、じつはちょっと続きがある。

21日の夜、我々は、今回のカナダ旅行のもう1つの目的を果たすために、再びバンクーバー国際空港に来ていた。クッソ重い荷物を持って。日本に帰る?じゃない。新たな知へ向かうのだ!!!

じつは、前半バンクーバーで遊びたいのは私。後半オーロラを見たいのがCくんということになっていた。ということで、15度ぐらいで丁度いいバンクーバーから、どんだけ寒いかもわからないアラスカとの境目、ホワイトホースに飛ぶのである!!!

まぁ、飛行機に乗るなんていうのは、ぶっちゃけ座席に座ってじっとしていたらかってにグオーンとなってビューンとなってちょっとしたらヒューンとなってゴーンとなって目的地に着くだけなので、あんまり面白いことはない。バンクーバーからホワイトホースまでは2時間程度のフライトなので、べつにゆっくり休めるわけでもないし、特別面白いことがあるわけでもない。あ、でも、なんだか忘れたんですが、結構たくさん夜ご飯的な機内食が出て、そんなに高くないチケットにしてはなかなかやるじゃねえかよいよい、兵士たるもの、食えるときに食えるものを食えるだけ食う、そんな胃袋を持っているべきだ、ぬ、さてはおまえ帝国軍人か!!?!??!?違う!俺たちには思想も、主義も、イデオロギーもない!!!!!!!!!!!!!!!!!おっと失礼謎にネタをミックスしてしまったなーんて思いながら到着するまで過ごしていた。

じつは、ホワイトホースはオーロラで有名な町らしく、「ホワイトホースでオーロラをいい感じに見られる日本人向けの宿」なーんてものがあるらしい。ぜんぜん知らなかったというか、気づいたらそれが予約されてた。

空港に到着してゲートを出ると、そのツアーガイドの人がお出迎えしてくれた。次に使うヒーローパワーのコストが0になりそうだ。そこで、Cくんの友達が3人合流して、合計5人になった。Cくんの友達3人組は、そのうち2人が日本から我々と別で遊びに来ていて、最後の1人は某有名企業のトロント拠点でばりばり働いているらしい。

オーロラツアーの5人が全て揃ったあと、ツアーガイドの人が運転するミニバンみたいなやつで、宿泊するコテージに向かって出発……したかったんだけど、我々の荷物が戻ってくるまでに何十分かかかり、ちょっと遅くなった。なんかこの航空会社、やたら荷物が出てくるのが遅いなー。若干の違和感というか、引っかかりはありつつも、とりあえずまあ荷物も来たしということでミニバンに乗り込んだ。

今にして思えば、我々は、この引っかかりをずっと覚えておくべきだった。そのときはほとんど気にもとめていなかったが、それこそがこの旅行最大の過ちだった。最後の瞬間、悲しみと絶望のどん底に突き落とされるなどとは、だれも想像していなかったのである。

ミニバンの中にはもう一組、日本人のおねえさん達が乗り込んでいた。我々と同じく、オーロラを見るためにはるばる日本からやってきたらしい。

空港からコテージまでは、30分程度の道のりだった。ところが、我々を乗せたミニバンはどんどん山の奥深くに入り込んでいき、ミニバンとほぼ同じ幅しかない超絶に狭い曲がりくねった山道を走行していった。このミニバンを黒塗りにして、外からカメラで撮影したら、きっとあーんな人たちが人質を誘拐して山奥に連れて行くシーンなんかが撮影できそうだった。

そんな超高難易度の道を走りながら、ツアーガイドの人は涼しい顔をして、

「いやね、この山道、運転が超絶怖いんですよ。僕、ここに配属されて1年ぐらいなんですけど、最初の数ヶ月は往復するたびにびびりまくりでした。もう慣れましたけどね」

とか、

「このあたり、ほぼ明かりがないんですよ。まぁそれもあって運転が超怖いわけなんですが、たまに鹿とかが飛び出してくるんです。で、結構みんな気づかないというか、避けたくても避けられるだけの幅が無いのでそのまま衝突しちゃって、よく動物が轢かれてるのが見えるんです。僕はまだ轢いたことはないんですけどね。見たくない人はあんまり外を見ないほうがいいと思います。あ、今日はありませんね」

とか恐ろしいことを平然と言っていた。盲人の俺に、言葉だけでここまでの恐怖を与えるとは、なかなかやるじゃねえか。褒めてやろう。じゃない。じゃない!やべえよやべえよ!まだ死にたくねえ!

そんなこんなで、ツアーガイドの人の神級の運転のおかげで、コテージに着くことができた。ホワイトホースの9月の気温は、日本の真冬ぐらいだと調べてはいたんだけれども、実際には氷点下1度とかだったと思う。これは夜の気温で、昼は5度だった。

当日までぜんぜん知らなかったんだけど、我々が予約していたのは「スイート」だったらしい。5人が宿泊できる部屋は、コテージの大きさからして一番大きい部屋ということになっていて、その名前がスイートということでまあさもありなんという感じではあるのだが、俺は「スイートでご予約のお客様、こちらです」なーんて言葉を人生で初めて言われたよ。

案内された部屋は、スイートと呼ばれるにふさわしいできばえだった。自由に使えるキッチンがあり、コーヒーとか紅茶とかを自由に飲むことができる。あと、スイート宿泊者の特権として、オーロラが見えるテラスに直通する大きな窓があり、そこから外に出ると、特等席でオーロラを見られるようになっていた。

部屋に荷物を置いた後、寝るまでにはちょっと時間が合ったので、共有スペースでCくんとジェンガなどして遊んでいた。でも、さっきミニバンに一緒に乗っていたお姉さんが、大学のサークルか仕事の仲間かわからないけど、ビデオ通話でそこそこに真面目そうな話をしていて、そんな中派手にジェンガを倒したらやばいと思って、めっちゃ集中していた。なので結構接戦になった。

どうやら、このツアーは、到着した日の夜ご飯がメニューに含まれているらしい。我々は飛行機の中でそれなりに食べちゃったので、軽食だけお願いしてそれを待っていた。じつはこの時点で23時を回っていたんだけど、「食えるときに食えるものを食えるだけ食う」を体現したようなCくんの友達がおり、まあなんかそれもあって夜食としゃれ込もうぜという雰囲気になっていて、12時過ぎてからおにぎりやら卵焼きなんかをつまんで談笑していた。

夜食をつまんだ後、各自自由行動となり、オーロラが見られるかどうか挑戦する人、茶をしばきながらのんびりする人、さっさと寝る人などに分かれた。私はさっさと寝る人になった。

ちなみに、9月22日の夜中から早朝にかけては、ちょっと雲がかかっていたので、オーロラは見られなかったらしい。って、後から聞いた。俺は寝てたのでね!