モバイルスキャナを買った
かみっぺらがいやになったんじゃ
元々いやになってました。で、管理は行き届かず、毎回あれなことになって、やべえとなって、(禁則事項です)に(禁則事項です)して(禁則事項です)みたいなことをしていました。で、それじゃさすがにまずかろうと思って、ちゃんとかみっぺらをデータ化する仕組みを整えようと思いました。
これまで、文字認識とかをするために、iPhoneで scannable というアプリを使っていました。が、きれいに撮れたかどうかはよくわからないし、スマホでやってるのでdropboxに送ってどうのこうのとかしないといけなくて、けっこう大変でした。その結果、必要な時に使うだけで、全部をデータにするみたいなことはやってませんでした。
そこでスキャナ導入
小さいものがとにかく好きなので、でかいスキャナー、でかい複合機、絶対いらん!!!と思ってました。いくつかの比較記事を読んで、 ブラザーの MDS-940DW を買うことにしました。選定理由は以下。
- 小さくて軽い
- 小型でありながら両面読み取りの機能がカットされてない
- 1枚ずつ挿入する方式なので値段が安い、私は連続スキャンを使わないと思うので節約できる
- Twain 対応なのでいろんな外部ソフトから使えそう
- スマホアプリを落としたらなんかそれっぽく読んだので大丈夫そう
レビューしていくぞ
商品自体のレビューは普通のレビューサイトを読んでくれたらいいと思います。全盲が助かりそうな情報を書いていきます。
開封の儀
上にセットアップCDとかみっぺら、下に本体が入ってます。
とりあえずセットアップCDを挿入
ドライブがない人は、たぶんサイトからも落とせると思います。
セットアッププログラムでいろいろ入れる
一部の読み上げがおかしいですが、なんとか読みます。そして、この「なんとか」のレベルは、専用スキャンソフトのなかでも一緒です。
途中で、セットアップのモードを聞かれます。Wi-Fiと読むのが2個あって、最後がUSBですが、たぶん2個目にWi-Fiって読むやつはethernetだと思います。私はUSB接続で使っているので、USB以外での初期設定は検証していません。
セットアップを進めていくと、本体のモードをUSBにして、PCと接続して、電源を入れてから「次に進む」を押してと言われます。
本体のモード切替スイッチをUSBにしてくださいというやつは、本体の側面にあるスライド式のスイッチを、3段階切り替えられるうちの真ん中にセットすればいいです。ぼたんとかの詳細はあとで書きます。
モードを切り替えたら、スキャナーをUSBでPCと接続します。
電源ボタンは、本体の上面にある、ちょっとへこんだ丸いボタンです。大きな細長いボタンではありません!!!
ちゃんとUSBモードになっていて、電源が入っていれば、セットアッププログラムがスキャナーが刺さっているのを認識して、機種名を表示してくれます。問題なければ、あとは指示に従っていればOKです。カスタムインストールする場合も、ちょっと読み上げがへんですが、なんとかいけます。
ボタンの説明
みなさんお待ちかね。
まずは本体が横長になるようにします。USBケーブルが左側から出る向きで書きます。
右の側面には、スライド式のスイッチと小さいボタンがあります。
スイッチはモード切替スイッチです。一番奥がWi-Fiモード、真ん中がUSBモード、一番手前がマイクロSDモードです。
小さいボタンは、WPSボタンです。Wi-Fi接続するときに使います。
上部には5個のボタンがあります。
左下の丸いボタンが電源ボタンです。電源がオフの時、これを押すと電源が入ります。電源がオンの時、これを長押しすると電源が切れます。USBケーブルでパソコンと接続しているとき、電源を切ると充電が始まります。
電源ボタンの右にある細長いボタンは、開始/停止ボタンです。これを押すとスキャンが始まります。このボタンを押したときに、専用アプリを立ち上げて勝手に保存する、みたいな設定ができます。また、我々は使わないと思いますが、マイクロSDモードにしてからこのボタンを押せば、PCに繋いでいなくても、この機械だけでスキャンから画像保存までやってくれて、マイクロSDカードにデータを入れてくれます。
上の列のボタンは、マイクロSDモードのときにオプションを設定するためのボタンです。片面か両面か、pdfかjpegか、白黒かカラーかという3つのオプションを設定できて、それぞれが3つのボタンに対応しています。が、なにが選ばれているかはLED表示でしかわからないので、我々が使うことはないと思います。というか、ボタンの順番を忘れました。
USBケーブルが刺さっているほうのゴム足の横に、小さい穴が開いています。これを細いもので押すと、強制再起動がかかるみたいです。なんかあったときのお助け手段。
専用ソフトの初期設定
iPrint and scan というソフトがついてきます。これも、なんか読み上げがへんですが、使えます。
最初に、機種選択をする必要があります。これがちょっと難しいです。
「機種を選択」みたいなボタンを押します。で、USBやらなんやらでとにかくスキャナーを接続した状態にしておきます。
デバイス検索がされて、MDS-940DWと表示されます。が、これはタブと矢印では読まないので、NVDAのオブジェクトナビゲーションで読む必要があります。
ちゃんと検出していたら、これにチェックマークを付ける必要があります。この項目にマウスを持って来て、クリックしてあげないと選択状態になりません。NVDAなら、「マウスカーソルを現在のナビゲーターオブジェクトに移動」のコマンドを使ったあと、「左マウスボタンをクリック」のコマンドを使います。選択できていれば「OK」ボタンが押せるようになります。
紙をセット
電源ボタンがあるほうから紙を入れます。まっすぐ入れる必要があります。ある程度紙を差し込むと、勝手にちょっとだけ吸い込んでくれるので、固定されます。そーっと入れるより、いきなり入れてしばらくしたら固定される、のほうがいいと思います。
出てくる方向を選ぶ
なにもしないと、反対側にまっすぐ紙が出て行きます。上側に出したい場合は、上部にある薄っぺらいカバーを垂直に開けます。ただ、このカバーを使った場合、紙が詰まるとちょっと面倒です。あと、厚紙の場合は、紙が90度曲がらないので詰まると思います。スペースがあるなら普通にまっすぐ出したほうがいいです。
紙が詰まったらカバーを開ける
このスキャナーは紙が詰まったことを覚えていて、紙を直接引き抜いても忘れてくれません。まだ詰まってると思い込み続けます。なので、上のカバーを開けて、紙を抜いて、カバーを戻さないといけません。
まずは、紙を上側に出すための薄っぺらいカバーを開けます。その後、上部の中央に棒状の印があるので、ここをちょっとつまみながら丁寧に上に持ち上げます。左右2点で固定されているので、そのままオルゴールを開けるみたいに持ち上げると開きます。奥側はちょうつがいで固定されているので、手前がちょっと開くだけです。紙を取り外してカバーを戻せば、詰まった記憶を忘れてくれます。
使い方色々
専用ソフトを使う
「スキャン」を押します。オプション設定が色々ありますが、ちゃんと読まないのでまあデフォルトでいいでしょう。変えようと思えば変えられるはず。
この段階で紙をセットしておきます。
タブを押していって、もう1回「スキャン」ボタンがあるので押します。これで両面がスキャンされます。
追加でスキャンしたい場合は、「追加スキャン」ボタンを押して、スキャン操作を繰り返します。
これでいいぞと思ったら、「PCへ保存」ボタンを押します。これで、my documentsにpdfを保存できます。途中でファイル名や保存先を変えることもできます。
保存されるPDFは、画像PDFなので、テキスト認識&埋め込みまではされません。そこらへんはお好みのOCRソフトを使う必要があります。
OCRソフトを使う
接続状態で普通にOCRソフトを使えます。myreadでは普通に読めました。ただ、途中で紙が詰まると、ドライバがヌルポっぽい感じでクラッシュします。myreadは巻き込まれて応答なしになります。ほかのOCRソフトではどうなるか検証していません。まあこのあたりはご愛敬。
総評
なかなかいいですよ。小さいし。ファイル名をいい感じに変えて保存しておけば、あのへんの人たちやあのへんの法律が「補完しておきなさい」と言ってくる資料を永久保存しておけます。しかも、万が一あのへんの人たちが「出しなさい」と言ってきても迷わず出すことができます。やったね。